警察官になって1週間で辞めた話⑤
こんにちゎんゎんっ//
どうもくにんきですゥケ
クリスマスまであと397日と迫ってきました。今年のクリスマスなんてはなから諦めてますけど街が電飾に着替えていく様子は僕は結構好きです。は?
与太話はここら辺で続き書きます。
今回が最終話。ちょっと長いしシリアスな感じになると思うので読んでられねえ!と思った方は久しぶりにパズドラでも開いてログインボーナス受け取っときましょう。
前回までの記事↓
- 警察学校入校式(5日目)
警察学校入校5日目の金曜日に入校式は行われました。両親と兄も参列してくれて、式自体は滞りなく済ませる事が出来ました。
君が代をあんなに叫びながら歌う事が人生で訪れるとは思っていなかった。もはや"君が代"ではなく"てめぇがよ"ぐらいの勢いだった。おもんな
そのあとに家族と立ち話する時間が20分ぐらいあって、親元から離れたのはたった5日間だったけど怒涛の日々で辛くて親の前で「もうあかんかもしらへん」と泣いてしまった。
周りを見渡すと僕以外にも親に会って泣いている人がチラホラ居た。ツライのはみんな一緒のようだった。
- 担任教官面談
入校式の後、1人ずつ面接形式で担任教官と話をする時間があった。
僕の前の番の人がクソ怒鳴られているのが聞こえて本当に億劫だった。
お腹がキリキリとなっていたが、いよいよ僕の番になった。
教室に入るとオードリーの春日の鬼瓦なんか比にならんくらい怖い顔で教官が座っていた。
「お前、事故で採用時期ズレたらしいやんけ。そんなやつ警察官にいるんか?」
「しかもお前採用待機中に他にも問題起こしとるんやろ」
まさか。と思った
警察官になって1週間で辞めた話③ - 人生限界マンブログで書いた友達が公然わいせつで捕まった時、自分も一緒に居たことを知っているようだった。
とぼけても後が怖かったので
「お酒を飲んでいて友達が公然わいせつで捕まりました!!!無自覚な行動だったと猛省しています!!」
と答えると、
「そうやなぁ。なぁ、お前みたいなやつホンマに警察官にいらんねん。迷惑や。さっさと荷物まとめて帰ってくれや。ほらはよ荷物まとめに行け」
と言われたので負けじと返答したが
「続けさせてくd」ブピッピビ
ビビりすぎてめちゃくちゃ屁が出た。面白く書こうとして嘘書いてると思われるかもしれないがガチだ。
「ンフッwなんやお前腹痛いんか?ww」
と鬼瓦のような顔だった教官も少し表情が和んだ。
しかし恥ずかしさとビビり散らかしていた僕は
「いえ!大丈夫でs」ブッププブ
マジで死にたかった。多分俺の前世はスカンクだろう。教官を天敵だと認識してしまったようだ。
ていうか俺の犯罪歴とか調べてる暇あるならもっと他の事調査しろよ。
俺の屁に怯んだのか
「もうええわ、とりあえず次の試験で上位10位に入らんかったら辞めてもらうぞ」
みたいな事言われて面談は終わった。スカンクは強し。
その夜、僕は39度近くの熱が出た。
朝起きた時に熱が下がってる事を祈りながら寝た。
- 警察学校6日目
切なる祈りも通じず朝に熱が下がってる事はなかった。一応土曜日なのだがやる事は山積みだったので熱でフェードアウトなんてしてる場合では無かった為、隠し通すつもりだった。
しかし同部屋の先輩に相談すると「隠しててバレたらクソキレられるからちゃんと申告して保健室に行ったほうがいい」と言われたので保険係のクラスメイトに申し出て保健室に行くことになった。
保健室に課題を持ち込むのは禁止だった為
「あぁ、制服のアイロン、、裁縫もまだ終わってないし教官室への入室要領も覚えてないし試験勉強も課題も、、、、あぁぁぁ」
熱が下がるまで保健室から出る事は出来ない。つまりその分他の生徒より遅れを取る。
もういよいよ無理だ。と悟った僕は保健室の先生に
「もう僕辞めたいです、、」
と泣きながら訴えた。
そのあと担任教官が来て病院に連れて行ってくれたのだが、保健室の先生から聞いたらしく
「お前、もう辞めたいらしいな?」
と病院に向かう車の中で聞かれた。担任教官と2人きりで普通に話せる機会なんて滅多に無く、ここを逃すと辞めれないと思った僕は
「はい、正直もう限界です、、」と答えた。
「…そうか。今は熱で弱ってるだけかもしらんから熱が下がったらもう一回意思確認するわ。とりあえず早く治せ」
と言われた。本当にめちゃくちゃ情けない言い訳だけどこのタイミングで熱さえ出なければもう少しは続いていたと思う。無念。
ちなみにこの段階で僕の学級からは既に2人警察学校から去っていた。3学級あったので同期全体で見たら5~8人は辞めてたんじゃないかな。
- 警察学校7日目
朝起きるとまだ熱があった。
そのまま寝続けて昼過ぎくらいに熱が下がり、担任教官がやってきて
「どうや、このまま続けれそうか」
と聞かれたが
「やっぱりもう無理です。」
と答えてしまった。
ちなみに前回の記事などで担任教官の事を耳に障害をお持ちですか?などと煽ったりしていたが、めちゃくちゃ熱い警察官でかなり怖いけど決して悪い人ではない。悪いのは俺だ
「そうか、とりあえず親に迎えに来てもらって今夜実家に帰って家族に相談して明日の朝戻ってこい。そこで最後にもう一回聞くから」
警察学校での退職希望者は一晩だけ実家に帰らせてもらえるのだ。(早期退職希望者だけかな?)
すぐに担任教官は親に連絡をしてくれて、数時間後泣きそうな顔で父親が迎えに来た。
帰り道「もう無理か」と聞かれたぐらいしか会話していないと思う。
家に着くと、母が泣きながら叱責とも呆れとも取れるような言葉で僕を責め立てた。
一言だけでいいから「ここまでよく頑張ったね。」と言ってほしかった。甘えだよねごめん。
- 警察学校8日目
弱っているところを責め立てられて完全に意気消沈した僕は始発に乗って警察学校に戻り、家族の想いも虚しく担任教官に退職の意思を伝えた。
そこから退職の手続きや荷物の整理などで、他の同期生とは別行動になった。
他のみんなが授業に行ってる間、寮には僕だけになった。
何を思ったか僕は誰もいない寮のトイレでオナニーをした。
7日ぶりの射精は感動すら覚えた。「…いっぱい出たね///」と脳内環奈が語りかけてきた。あの時の僕は精神的に弱りすぎて頭お菓子なってた。
昼ごはんも他の生徒とは別の場所で担任教官と助教(教官より階級が1つ下)と3人で食べた。
その時に担任教官に
「お前好きな酒はなんや」
と聞かれ
「え、いやあの僕18歳ですけども。。」
「そんな事わかってるわ、その歳で何飲むんか気になるから聞いとんや」
とりあえず強い酒を飲むほうがかっこいいと思っていた僕は
「日本酒とかよく飲みます」と一度しか飲んだことが無いのにドヤ顔で答えた
「ふぅん渋いやんけ」
と言ってくれて僕は大変ご満悦でした。
あの時嘘ついてごめんなさい僕が本当に好きな飲み物は橋本環奈のおしっk
昼食を済まし、荷物や書類の手続きなどが終わった僕は、教官室に呼び出され警察学校長から退職の辞令が命じられた。
父親に迎えにきてもらい、警察学校の門で担任教官は僕と父親に深々と礼をした。僕たちの姿が見えなくなるまで。
こうして僕の警察官人生は幕を閉じた。
- 警察学校退職後
母は退職から1ヶ月くらいは毎日毎日僕を泣きながら責め立てた。僕以上に警察官になった事を喜んでいた母だった。
警察学校ではLINE Twitter Instagramなどの各種SNSをアカウント毎削除しなければならなかった為、とりあえず復活させたが警察を辞めた事がバレるのが嫌だった為、友達は10人未満しか追加しなかった。
警察学校を辞めて、大袈裟だけど友達も、夢も、希望も、親からの信頼も失った。1ヶ月くらいは抜け殻のようにバイトもせずに家に引きこもりながら過ごした。
なぜか4月から就職した親友も僕の影響で仕事を辞めた。悪い影響を与えてしまったと本当に申し訳なくなった。
ニートになってしまった同士、そいつと一緒にクラブでアルバイトを始めた。それについてはまたいずれ需要があれば書きます。
- 警察を辞めて2年経った今、思うこと
よく言われる事ですけどなりたい職業、入りたい大学があるなら入るのをゴールにするんじゃなくて入ってからがスタートで、そこからどうなりたいかを具体的に考えれるようにしないといけないなーと。これは本当に大事。
夢を諦めるのはツライですよ。
この記事を書いた2週間前くらいに警察官に職質された。なんと同じ学級の同期で僕のことも覚えてくれていた。
そいつは本当に輝いていた。夢のために日々闘う人は本当に綺麗です。
もし志半ばで夢を諦めた仲間がいるなら茶化すのではなく「よく頑張った」と労ってやってくれ。そいつがその話を笑い話にするまであんまりイジってやらないであげて。それが気心知れた友達であってもね。
なんか寸止めオナニーみたいな気持ち悪さが残る終わり方になったけど『警察官になって1週間で辞めた話』完結だ〜
ここまで読んでくれたみんなの夢が叶いますように〜〜!!!!!!!!
では
橋本環奈に幸あれ